NAMACHEKO SS22 “THE UGLY SWAN” Collection

先日観た映画「余命10年」。
これまで「新聞記者」や「ヤクザと家族」など骨太な題材が多かった藤井道人監督の新作は、意外にも恋愛小説がベース。
一言で言うと、号泣。そりゃあそうですよね。僕もずっと泣いてたけど、映画の中の人物たちもずっと泣いてたもん。何より小松菜奈がダントツでいい。ちょっと別格な雰囲気。そして個人的にはリリー・フランキーと松重豊。この2人はずるい。いぶし銀な配役。あまり観ないタイプの映画だけど、観てよかった。
ここからが本題。
待ちに待ったNAMACHEKO SS22コレクションが立ち上がります。テーマは “THE UGLY SWAN”(直訳すると、”醜い白鳥”)。
デザイナーDilanが童話「醜いアヒルの子」から “もし醜いアヒルの子が本当に醜いままだったら?成長しても醜い白鳥だったら?” と想像を膨らましたことからコレクション制作が始まりました。

イラクのクルディスタン地域に生まれ、幼い頃にスウェーデンに移住した過去をもつDilan。スウェーデンの小さな町で唯一の移民として育つ中、クルド人とスウェーデン人のアイデンティティを両方備えている事に大きな誇りを持ちながらも、しばしばこの童話のような疎外感を感じていたと語っています。
そういった自身の経験から発展させ、「醜さ」に焦点を当て製作された今シーズンは、多種多様な色使いや素材使い、シルエット、テクニックが駆使されていて、とても美しいコレクションに仕上げられていると感じました。と言うか、ここ最近のクリエイションはどんどん脂が乗ってきている気がする。


ファーストデリバリーではニット類がまず入荷。
基本僕はブラックを中心にセレクトしちゃいますが、NAMACHEKOはやっぱり色物を入れたくなりますね。らしい色彩感覚に加え、テクニックや素材を追求する姿勢が素晴らしくニットは毎シーズン欲しくなる。



本当に素晴らしいプロダクト。今週土曜から販売します。
(オンラインストアも同時に。多分。)