NEW BRAND: AitorThroup’s TheDSA

July 10, 20211 Minute

前回ざっとではありますが、ご紹介させて頂いたAitor Throup。今回は彼の新プロジェクトである「AitorThroup’s TheDSA」に焦点を当ててご紹介します。

まず “TheDSA” とは、Aitor Throupが長年取り組んでいるスケッチブック『The Daily Sketchbook Archives』の収録作品を取り上げた新しいプロジェクト。

独自の数字を使ったビジュアルで、従来のロゴブランディングに挑戦したプロジェクトでもあり、初めてのジェンダーニュートラルな既製服でもあります。どのスケッチと数字も一度リリースしたら再リリースはないコレクタブルなコンセプト。

この『The Daily Sketchbook Archives』は9年前に始めてから現在まで毎日欠かさずスケッチを続けていて、いつしかこの絵を描く行為が彼にとって癒しとなっていったそう。具体的な目的意識を持たずスケッチをすることで右脳が刺激される、それは彼自身が取りがちな概念的、体系的、理論的な左脳的デザインプロセスとは対照的なアプローチが取れると語ります。

そういった中で生まれた “TheDSA” のミニマルなデザイン。ぱっと見、全て同じように見えるプリントはロゴのようでもあり、でもよく見ると同じものはひとつもない。なのに、一発で認識できるロゴの性質も併せ持っているという素晴らしいデザイン。

それについて、彼はこう語ります。

「僕はロゴに相当するものを、コンセプトの中で滑らかに変容する部分にしたかったんです。見た人に考えてもらえるようなものに。目にした人の心の中に疑問を湧かせて、対話に乗ってきてもらえるようにするもの。数字に込められた意味、数字の起源、究極的には数字の持つ価値について深く考えようと思ってもらえるようなものを目指しています。」(原文ママ)

あまりこういう言い方は好んで使わないんですが、この”TheDSA”はとても現代アート的でもあると僕は思います。社会風刺的な視点があり、僕たち着る者を考えさせ、そして、対話を生む。ウェアラブルなアート。

まあでも小難しく語りましたが、もちろんファッションなんでアウトプットがかっこよくないと意味がないし、夏にTシャツが欲しい、何かプリントものが欲しいという軽い気持ちでOK牧場。そんな期待にも応えてくれる、めちゃくちゃかっこいいプロダクトです。

ぜひ店頭やオンラインでご確認ください。

※今回の参考資料は最新刊のHIGHSNOBIETY JAPANからになります。これがめちゃくちゃいいインタビュー。是非購入して読んで欲しい。

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